「奈良京」の表記~平城京跡で記載木簡見つかる

奈良文化財研究所は4月30日、奈良市の平城京跡で、平城京を指す「奈良京(ならのみやこ)」と書かれた木簡が初めて見つかったと発表しました。

710年の遷都前後に記されたものとみられ、「奈良京」の記述がある最古の資料となります。

木簡は、平城宮跡の西側にある同研究所の建て替え現場で見つかりました。

長さ約25センチ、幅約1.5センチで、縦に割れており、左半分は欠けていました。

裏表に字が書かれており、表には「奈良京」、裏には薬らしいものを運ぶ役目の者が逃走したとの内容が書かれているとのこと。

平城京の前の都である藤原京に宛てて書かれた可能性があるということです。

「奈良」の文字は平城京の長屋王邸宅跡で見つかった710年代の木簡でも確認されていますが、「奈良京」の表記は762年の正倉院文書に登場するのが最古でした。

今回の発見で、その約半世紀前の遷都当初から「奈良京」と呼ばれていたことがわかり、同研究所は「平城遷都前後の様子を伝える貴重な発見」としています。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です