映画『二ノ国』の世界観やゲーム版との違いとは?

今回は人気RPGゲーム『二ノ国』と、2019年夏に公開されたアニメーション映画『二ノ国』の違いを語りたいと思います。2019年の映画で「いまさら?」という方もいると思いますが、『二ノ国』のゲーム版だけを知っている方たちには面白い情報だと思います。

映画版『二ノ国』の作品情報

映画版『二ノ国』は、同名のRPGゲームをアニメ映画化した作品です。映画版『二ノ国』の音楽は、ゲーム内の音楽も手がけてきたスタジオジブリの久石譲氏が担当。『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』にも参加した元スタジオジブリの百瀬義行氏が監督を務めています。脚本・原案を担当したのは、『妖怪ウォッチ』『レイトン』シリーズを生み出してきた、レベルファイブの日野晃博氏です。

そんな超豪華スタッフに加えて、映画版『二ノ国』の主人公・ユウの声優を務めたのが山﨑賢人さん!そう、俳優で活躍している山﨑賢人さんが担当したのです!声優としては初めてのお仕事でしたが、冷静なキャラの声にピッタリと優れた演技力で活躍しました。

『二ノ国』とは

タイトルの『二ノ国』というは、ストーリーが起こる別の世界を意味します。ファンタジーの世界が『二ノ国』、現実の世界が『一ノ国』と呼ばれています。そして、『一ノ国』と『二ノ国』の世界はパラレル・ワールドのように繋がっています。

映画版では、『一ノ国』は日本であり、東京の郊外の街並みが細かく再現されています。

ストーリー設定

現実世界『一ノ国』の高校生であるユウ、ハル、コトナの3人が、別世界『二ノ国』へ引き込まれ、その世界に存在する「もう1人の自分」と命が繋がっていることが明らかになります。実は、主人公・ユウはハルの彼女・コトナに恋心を抱いていましたが、『二ノ国』に引き込まれたことで究極の命の選択をすることに。子供向けではない、重ためのストーリーです。

ゲーム版『二ノ国』の作品情報

ゲーム版『二ノ国』はスタジオジブリの協力を得て制作された、世界的に有名なファンタジーRPGゲームです。『二ノ国』を手がけているゲーム制作会社・レベルファイブは、『イナズマイレブン』『レイトン教授』『妖怪ウォッチ』などの人気ゲームをリリースしています。

『二ノ国』シリーズの1作目は、2010年12月9日にニンテンドーDS用ソフトとして発売された『二ノ国 漆黒の魔導士』です。その後、2011年11月17日にPlayStation 3用ゲームソフトとして『二ノ国 白き聖灰の女王』が発売され、続編である『二ノ国Ⅱ レヴァナントキングダム』は、主人公とストーリーを変えて、PC・PlayStation 4対応で2018年3月23日に発売されました。

さらに、2021年6月10日にリリースされたゲームアプリ『二ノ国:Cross Worlds』は、App Storeにて無料ゲームアプリランキング第1位を獲得しています!

ゲーム版と映画版の違いは?

「映画版『二ノ国』は、ゲーム版と同じストーリーなの?」と聞かれたら、世界観は同じだがストーリーは全く違う!と言うしかないです。

そもそも主人公が異なっており、映画版ではユウ、ゲームではオリバーです。そして映画版では、『一ノ国』は日本という設定で恋愛がストーリーの軸となっていますが、ゲーム版では母を助けるための冒険です。

「対となる2つの世界」というシリーズの設定ありきのストーリが構成されていることは、映画版の最も優れている点ですね!ただし、映画の後半からRPGの使い古された展開はもったいないと思いましたが、壮大なビジュアルと音楽は『二ノ国』の素晴らしい雰囲気を醸し出してくれました。もう1つゲーム版と同じ点は、前述の通り、映画版でも久石譲氏が音楽を担当、レベルファイブの代表・日野晃博氏が脚本を書いている点です。