大阪府東大阪市御厨栄町にある私立大学「大阪商業大学(大商大)」の日本拳法部が、合宿中に暴行事件を起こすなどしていたことが分かりました。
この事件で大阪府警は5月10日、日本拳法部の元部員ら3人を逮捕しました。
傷害や強要容疑などで逮捕されたのは、大阪市浪速区大国1丁目在住で大商大4年生の元主将・矢田秀人容疑者(21)、奈良県大和高田市市場在住で大商大3年生の井上直也容疑者(20)、大阪府に住む大商大2年生の男子大学生(19)です。
矢田秀人=やた ひでと
井上直也=いのうえ なおや
発表によると3人は今年3月6日~8日にかけて、東大阪市内で行われた合宿先の宿舎で、大商大2年生で元部員の被害者学生に暴行を加えた疑いなどが持たれています。
なお、大阪府警はこの3人の他に、元部員2人(21歳と19歳)からも任意で話を聴くとしています。
警察での取り調べに対して矢田秀人容疑者は「にらみつけるなど、被害者男子部員の態度が生意気だった。下級生に示しがつかないと思ってやった」などと供述し、容疑を認めています。
一方で、井上直也容疑者や2年生の男子大学生は「殴られたのでやり返した」などと供述し、容疑を一部否認している模様です。
大商大はこの事件を受けて、日本拳法部を無期限の活動停止とするとともに、矢田秀人容疑者や井上直也容疑者など逮捕された3人を除名処分、またこの3人を含めた部員計7人を無期限の停学処分としました。
被害者学生は全治8日~11日間のケガを負いましたが、幸い命に別状はないということです。
大商大の日本拳法部で行われた集団暴行の内容
発表によると、被害者学生がウイスキーの一気に飲みにより泥酔しトイレにこもったところ、矢田秀人容疑者らは頭突きしてケガを負わせたほか、肛門に竹串を刺す・浴槽に顔を沈める・全裸にして落書きする・背中をライターであぶる・下半身の陰部を他の部員の顔面に押し付けさせる・顔面や頭部を殴るなどの行為を行った疑いが持たれています。
また被害者学生が飲んだ酒も、容疑者らが強要して飲ませたとみられています。
このような暴行行為は日常的に行われていた可能性もあり、警察は他の部員らが関与していないかどうかも含め、詳しく捜査を進めています。