北海道砂川市の国道で6月6日、軽ワゴン車が乗用車に衝突されるなどして永桶弘一さん(44)ら家族4人が死亡した事故で、軽ワゴン車から放り出された長男を乗用車で引きずり、そのまま逃げたとして、警察は9日、26歳の男を逮捕しました。
道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕されたのは、北海道上砂川町上砂川の解体作業員、古味竜一容疑者(26)です。
警察によりますと、古味容疑者は6日午後10時35分頃、砂川市西1条北22丁目の国道12号で、RV車を運転中、永桶さんの長男で高校1年の昇太さん(16)をひき、約1.5㎞にわたって運転を続けて引きずり、そのまま逃げた疑いが持たれています。
司法解剖の結果などから、昇太さんの遺体には全身に車で引きずられたような傷があり、警察は衝突事故による即死ではなく、車に引きずられた後に死亡した可能性が高いと見ています。
古味容疑者は7日午前に出頭してきていて、押収したRV車を検証した結果、車底部にはこすったような跡が残っていたほか、血痕のようなしみが付着していたということです。
調べに対し、古味容疑者は「人をひいた認識はない」などと供述し、容疑を否認しています。
この事故では、軽ワゴン車に乗っていた歌志内市歌神の会社員、永桶弘一さん(44)と妻の文恵さん(44)、長女で高校3年の恵さん(17)が死亡し、次女で中学1年の光さん(12)が意識不明の重体となっています。
古味容疑者は軽ワゴン車に衝突した乗用車の運転手らと知り合いだったということで、警察はひき逃げの状況とともに、衝突事故の詳しいいきさつについて捜査しています。
現場周辺地図
北海道砂川市西1条北22丁目