無免許運転の男の交通事故をもみ消し、身代わりを立てるよう持ち掛けたとして、奈良県警の巡査部長が逮捕されました。
犯人隠避などの疑いで逮捕されたのは、奈良警察署交通第二課の巡査部長、中西祥隆容疑者(44)です。
警察によりますと、中西容疑者は高速道路交通警察隊に勤務していた昨年1月22日午後2時頃、奈良県大和郡山市の西名阪自動車道で、速度違反で追跡していた車が側壁に衝突し、この車の運転手である堀遼容疑者(24)が無免許であるとわかりましたが、身代わりを立てれば物損事故だけで処理すると持ち掛け、無免許運転をもみ消した疑いが持たれています。
4月に風営法違反事件で逮捕されていた堀容疑者の携帯電話から、中西容疑者との通話履歴が見つかり、事件が発覚したということです。
調べに対し、中西容疑者は「翌日が非番で長期休暇も予定しており、事故処理が煩わしかった。事件捜査も苦手だった」などと供述し、容疑を認めています。
また、中西容疑者は、見返りとして、堀容疑者から現金を受け取り、事故後には、堀容疑者が経営する派遣型風俗店を無料で利用していたということで、警察は贈収賄の疑いでも調べを進めています。