奈良県香芝市で7月4日午後、家族とリサイクルショップに買い物に来ていた小学6年の女児(11)の行方がわからなくなっていた事件で、警察は5日夜、同県大和高田市内で女児を無事保護し、一緒に車に乗っていた26歳の男を逮捕しました。
監禁の疑いで逮捕されたのは、同県橿原市南八木町1丁目の無職、伊藤優(まさる)容疑者(26)です。
伊藤容疑者は5日午後9時15~35分頃、同県御所市の近鉄御所駅東側の路上から大和高田市築山まで女児を車に押し込めて走行し、女児の両手首を結束バンドで縛るなどして監禁した疑いが持たれています。
女児は4日午後、家族4人で香芝市内のリサイクルショップ「開放倉庫香芝店」を訪れていましたが、1人でトイレに行った後、行方がわからなくなっていました。
警察は、トイレに女児のサンダルの右片方だけ残されていたことや、店の男性従業員2人が女性の「キャー」という悲鳴を聞いていたことから、何者かに連れ去られた疑いがあるとみて、捜査を進めていました。
100人態勢で現場一帯を捜索していたところ、5日午後9時37分頃、リサイクルショップから南東に約5キロ離れた大和高田市内で、伊藤容疑者と女児が乗っていた車を発見し、女児を無事保護しました。
女児に目立った外傷はないということです。
警察は、一緒に車に乗っていた伊藤容疑者を監禁の疑いで現行犯逮捕しました。
調べに対し、伊藤容疑者は「間違いありません」と供述し、容疑を認めているということです。
警察が詳しい経緯を調べています。