大阪市阿倍野区で10月17日、男がパトカーに乗用車を衝突させて逃走し、警察官が車に向けて発砲した事件で、警察は29日、全国に指名手配していた44歳の男を逮捕しました。
殺人未遂などの疑いで逮捕されたのは、住所不詳の無職、中山豊容疑者(44)です。
警察によりますと、中山容疑者は17日午前6時40分頃、阿倍野区松崎町のファミリーレストラン「ガスト文の里店」の駐車場で、「男性2人が刃物を持ってけんかをしている」という通報を受けて駆け付けた警察官から職務質問された際、乗り込んだ車でパトカーに2回衝突し、男性巡査長(26)と男性巡査部長(36)をはねて殺害しようとした疑いが持たれています。
巡査長が前輪に向けて1発発砲しましたがそのまま逃走し、巡査長と巡査部長が車に接触するなどして軽傷を負いました。
警察は、現場にいた男性の証言や防犯カメラの映像などから中山容疑者を全国に指名手配し、行方を追っていましたが、29日午後5時過ぎ、大阪市内の賃貸マンションから外出する中山容疑者を発見し、身柄を確保、逮捕となりました。
調べに対し、中山容疑者は「逃げることしか考えておらず、警察官をひこうとは思っていなかった」などと供述し、容疑を否認しています。
警察は、詳しいいきさつを調べています。