「Windows 11」のアップデートでセキュリティが強化されたって本当?

Microsoftの年に一度の大型アップデートの季節がやって来ましたね。「Windows 11」のアップデートは今回が初めてということで、いったい何がアップデートされたのでしょうか?

この記事では、セキュリティがさらに強化されたという噂が事実かどうかと言うところから、今回の改善・強化ポイントやアップデートについて説明していこうと思います。

「Windows 11」セキュリティが強化されたって本当?

結果からお伝えすると、本当です!

昨年、MicrosoftはWindows11へのアップグレードを開始しましたが、そもそもWindows10と比較するとWindows11の主な強化点はセキュリティであり、ハードウェアに対するシステム要件が強化されていました。

Microsoftのサイトでも、新たにアンチウイルスソフトを購入しなくとも、安全に利用できることが書かれていました。今回のアップデートでは、初期リリースでは不満となっていた点が解消されていたり、使いやすくなっているのに加え、多めの変更が加えられていました。

「Windows 11」のアップデートされた3つのポイント

それでは、注目のアップデートで改善・強化された3つのポイントを紹介していきましょう。

①スマート アプリ コントロール

このスマート アプリ コントロール(SAC)は、悪意のあるアプリや信頼されていないアプリ、望ましくない可能性のあるアプリを間違って実行してしまうというミスから、ユーザーを守るためのに追加された新しい機能です。

この判断を任されているのは「クラウドのAIセキュリティサービス」なのですが、デジタル署名のないアプリや、Webからダウンロードしたファイルにつけられるマーク「MOTW」のあるファイルは軒並みブロックされるという厳格さです。

一般のユーザーにとっては心強いアップデートで、不審なアプリやファイルを実行してしまうリスクをほぼ避けられるでしょう。

②脆弱なドライバーのブロックリスト

どんなにOSが頑丈であったとしても、ドライバーやハードウェアに少しでも脆弱性があれば安全性に欠陥が生まれてしまいます。

今回のアップデートで、Microsoftはベンダーと協力し、ドライバーに脆弱性が発見された場合は迅速にパッチを作成し、エコシステムに展開する体制を整えています。ただし「古すぎる」というような理由でパッチが作成されないケースもあるようです。

③強化されたフィッシング保護機能

ユーザーが信頼できないウェブサイトやアプリへ認証情報やパスワードを入力する際に、ユーザーに警告するとともに、管理者に対して該当パスワードが使用された日時と場所の記録を報告するようになりました。また、パスワードの変更を促します。

「Windows 11」アップデートで追加された便利機能

ここまで見てきたように、セキュリティ強化がなされたというのがザックリとではありますがわかっていただけたでしょうか。

「Windows 11」のアップデートでは、セキュリティ強化だけでなく、かゆところに手が届くようなアップデートが含まれています。いくつかご紹介しましょう。

省電力機能

Windows 11には、省電力機能が備わっています。もし電力設定が省電力になっていない場合に、システムの電源とバッテリーセクションに注意メッセージが表示されるようになったんです。

メッセージが表示されたあとは案内に従って設定を変更すれば、省エネにもなるし、炭素排出量削減にちょっとだけ貢献できるという訳です。

マルチ ディスプレイ

マルチ ディスプレイセクションで「ディスプレイ間でカーソルを簡単に移動させる」というオプションがつきました。

例えば、解像度の異なるモニターを同時に利用していると、モニターをまたぐ際にマウスカーソルが引っかかってしまうなんてことが無くなるのです。細かい部分ではあるんですが、この便利機能のおかげで意外にも小さなストレスが減ってくれるんです。

まとめ

「Windows 11」のアップデートにより、セキュリティがより強化された件について簡単に説明してきました。

今回のセキュリティアップデートは、一般のユーザーにとってかなりの強化に繋がっていると思います。ただし、セキュリティの強化はときに互換性の問題につながることがありますので、詳しくはMicrosoftにサイトで確認してみてくださいね。